手頃な価格で持続可能な EV モーター用磁石の開発を後押し
マグナは、企業や新技術に投資して、「未来の自動車」のために発案者のネットワークを活用し、アイデアを生み出し、協力し、製品の開発を推進します。 新興企業と産業界のマインドセットを橋渡しすることにより、障壁を取り除き、新しい考え方を導入します。
競争力を高めるポテンシャルがあり、顧客のニーズと期待に応え、関連性がある場合には持続可能性の目標に沿う技術に投資します。より安全で、よりクリーンで、よりスマートなモビリティを通じて、より良い世界を推進することが弊社の目標です。この要素の 1 つは、自動車の電動化に対するサポートであり、将来の持続可能な製品イノベーションを推進するためのビルディング・ブロック・アプローチに依存する戦略です。
ミネソタ州を拠点とする Niron Magnetics 社への最近の投資は、電気自動車の動力源となるレアアースフリー磁石の需要が急増する中、弊社の製品ラインの中核となるビルディングブロックを提供する可能性を秘めています。永久磁石は、燃料ポンプから EV ドライブトレインにいたるまで、すべての自動車に不可欠な部品です。しかし、レアアースの採掘は生態系に悪影響を及ぼし、レアアース鉱物の供給は地政学的また人権的な問題にさらされています。Niron Magnetics 社の Clean Earth Magnet® は、レアアース採掘の必要性を回避し、安価で豊富な材料である鉄と窒素から作られています。
Niron Magnetics’ Clean Earth Magnet® is made from iron and nitrogen ‒ bypassing the need for rare earth mining
電気機器の磁石は、電気エネルギーを機械力に変換したり、機械力を電気エネルギーに変換したりするのに役立ちます。磁石は、風力タービンやオーディオシステムから冷蔵庫や掃除機にいたるまで、幅広い用途に使用されています。しかし、世界の磁石需要においてこれまでにない伸びを後押ししているのは、EV ドライブトレイン用磁石の需要です。これらは自動車に不可欠の部品で、通常はテルビウムやネオジムといったレアアース鉱物を多く含み、高価で供給量も限られています。
マグナは、このコラボレーションが、レアアース磁石と同等以上の性能特性を持つ Clean Earth Magnet がさらなる開発につながることを期待しています。さらに、Clean Earth Magnet はレアアースフリーであるため、生態学的に持続可能で、製品の寿命が尽きたときにリサイクルできる可能性が高く、レアアース鉱物の採掘にまつわる人権問題の対象にもなりません。Clean Earth Magnet は、EV のコストを削減し、消費者への普及を早める可能性もあります。最後に、Clean Earth Magnet は、グローバルなサプライチェーンに依存するのではなく、現地で入手可能な材料で開発することができます。
Niron Magnetics の投資とコラボレーションは、マグナの基本的価値観である「think big」を反映したものです。この核心的価値を行動に移すことは、自身の 25 年間にわたるクリーンパワートレインエンジニアリングの特徴であり、マグナ パワートレインのグローバルエンジニアリングと将来の製品ポートフォリオの開発と調整をリードする現在の役割においても、これまで以上に存在感を発揮しています。
ドイツの工業地帯で育ったため、工場とスモッグと騒音に満ちたこの地域で、早くからクリーンなモビリティに取り組んできました。私は、さまざまなタイプのハイブリッド車から完全なバッテリー電気自動車や燃料電池車まで、電動化自動車の開発と発売において重要な役割を果たすことにキャリアを費やしてきました。ドイツのボーフム大学で熱力学の博士号を取得したことで、物理学と化学を現在と未来の世代に役立つ製品やプロセスに変えるという私の情熱に拍車がかかりました。
今日、私はマグナチームとパートナーに、「排出ガスをなくすために全力を尽くす」ことを奨励しています。EV から Clean Earth Magnet にいたるまで、私たちは一歩一歩前進し、変化をもたらしています。
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