エアロダイナミクスといえば、航空機を思い浮かべる人もいますが、マグナのエンジニアは、効率性改善のために車両周辺の気流の方向調整を自動的に行うダイナミックコンポーネントやシステムをコンセプトから製品化・量産化まで行っています。
マグナのアクティブ エアロダイナミクス機能は、自動車メーカーが消費者が好むピックアップトラックやSUVを展開するサポートをします。消費者が好む、いわゆる、大人数を一度に運ぶことができ牽引能力に優れるだけでなく、より良い燃費を提供するピックアップトラックやSUVをアクティブ エアロダイナミクス機能が可能にするのです。
同機能のひとつとして、マグナのアクティブ フロント デフレクターが、ダッジ ラム 1500ピックアップトラックの2019年モデルでデビューしました。特別仕様で同様の製品で量産モデルに採用されたのは初で、このアクティブ フロント デフレクターは、走行時の車両の下やタイヤの周りに発生する乱れた気流を自動的に抑え、走行負荷を削減します。
素晴らしいアイディアを活かすために、長いイノベーションの歴史や大学、技術アクセラレータ―、スタートアップ企業などと提携することを基盤に、マグナは自動車の未来を構築しています。
ラムの新しいモデルは、冷却が必要でないときにトラックのグリルから入り込む気流を制御するために自動的にグリルを閉じるマグナのアクティブ・グリル・シャッターシステムも採用しています。
ラムの2019年モデルにこの二つの可動式空力機能を搭載することで、走行負荷を約7%削減し、高速道路走行時に1ガロンにつき1マイルの燃料節約が期待されています。ラム搭載のこのアクティブ エアロシステムは、全世界で現在走るラム ピックアップ合計で、年間約1千万ガロンの燃料の節約が可能ということになります。
マグナのアクティブ エアロダイナミック技術は、ここ数年で大幅に成長し、現在走る1千万台以上の車にアクティブ グリル シャッターが搭載されています。アクティブ アンダーボデーや、アクティブ ホイール デフレクター、アクティブ リア ディフューザーなどの走行効率性をあげる空力パーツも手掛けています。
1933年にバックミンスター・フラーが設計した涙のしずくのような車体形状のダイマクシオンやライト氏が開発サポートを行いクライスラーが1934年に発売したエアフローの能率化された滝型グリルのような動かないパーツでエアロダイナミクスを実現しようとしていた自動車業界の初期から大幅な飛躍です。
マグナ エクステリアのプレジデントであるGrahame Burrowは、「自動車メーカーが排出ガス目標や燃費目標を満たすメソッドを探索するなか、私たちの革新的なソリューションは、スタイリングと空力の両方の目線からアプローチすることにより、車両性能を新しいレベルへ導きます。」とコメントしています。