サプライヤー行動倫理規範
私たちのサプライヤー行動倫理規範は、マグナとビジネスをする際の枠組みとなり、 マグナ向けのビジネスに関係するサブサプライヤーとの取引にも適用されます。
全体的な契約上の関係に肝要なものであるため、正しく理解し、当規範を固守することが求められます。
ビジネスにおける誠実性を高める
Magna では、当社自身とサプライヤーに高い倫理基準を設定しています。
Magna のサプライヤー、サプライヤー、コンサルタント、独立業務請負人、代理店、または当社を代行する行為に従事する第三者(以下「サプライヤー」)は、常に法律、規則、基準(総称して「法律」)の文書と精神に従い誠実さをもって行動するものとし 、 Magna の指針は場所にかかわらず適用されます。また、サプライヤーは自社のサブサプライヤーにもこの規範の要件の遵守を求める必要があります。
本規範の要件は、すべての同意書に定められた要件ならびにサプライヤーと Magna の取引関係に適用されるその他の利用規約に加えて、遵守が必要とされる要件です。当社のサプライヤーに適用される法律は数多くあり、管轄区域によって異なりますが、従うべき重要な原則は以下のとおりです。
独占禁止法と競争法
当社は、厳しい競争においても、自由で公正な競争を尊重します。サプライヤーに対しても同様のことが期待されます。
サプライヤーは、適用されるすべての独占禁止法および競争法を遵守しなければならず、競争を不適切に低下させる行為に関与することはできません。この禁止行為の例には、競合他社と、価格・割引・販売条件の固定、製造の制限、市場の分配、顧客の分配、入札活動の調整、顧客やサプライヤーのボイコット、従業員の報酬の固定、もしくは、互いに、相手企業の従業員の採用を控えることなどに合意することが含まれます。一部の管轄区域では、商業上の機密情報の単なる交換も違法です。
Magnaのサプライヤーは、常に法律の文書と精神に従って誠実さをもって行動する必要があり、 Magna社の指針は場所にかかわらず適用されます。
Magnaのサプライヤー行動倫理規範に対する違反の可能性を報告するには、 magnahotline.com にアクセスしてください
汚職防止法と贈賄防止法
当社のサプライヤーは、不正なビジネス上の優位性を獲得することを目的とした、 個人または団体に対する価値のあるものの贈答を禁じるすべての適用される法律、 および正確な帳簿と記録を保持することを求める法律に従う必要があります。
サプライヤーは、すべての場合において汚職防止法と贈賄防止法を遵守しなければならず、政府職員との対話において特に注意する必要があります。
当社またはサプライヤーが事業を行う特定の管轄区域の特定の法律または確立された商慣行に関係なく、 Magna社は、円滑化目的の支払い(すなわち、個人または会社が通常サービスを合法的に受けるために、 低職位の政府職員に少額の金銭を支払うこと)を禁止しています。例えば、電話または公衆接続を迅速化するための支払いなどがこれに該当します。
贈答品と接待
ビジネス上の決定(たとえば、サプライヤーに業務を与えたり、好ましい条件を提示したりすること)を仕向けたり、不当に影響を及ぼしたりするため、Magnaの従業員に贈答品または接待を提供することは厳格に禁止されています。Magnaの従業員に贈り物や接待を提供したい場合、それは妥当なもの、不定期的に提供するもの、 そして控えめな価値のものでなければなりません。
また、Magnaの従業員がサプライヤーに贈り物や娯楽を求めることを禁止しています。Magnaの従業員から贈答品や接待の要求があった場合は、速やかに報告する必要があります。(後述の「懸念の報告」を参照)
制裁と輸出管理法
サプライヤーは、適用されるすべての輸出規制に関する法律に加え、制裁を課せられた国、団体、個人 または産業分野とのビジネス関係を禁止または制限するすべての適用法を遵守することが求められてい ます。
紛争地域からの材料調達
米国証券取引所に上場している株式公開会社として、当社は米国の法律により、多数の指定国に由来する金、錫、タングステン、タンタル、または「責任ある鉱物の推進」によって定義されたその他の紛争鉱物などの鉱物の使用状況を追跡および開示することが求められています。
当社のサプライヤーは、要求された場合、製品におけるそのような鉱物の使用に関して、定義された報告ツールとストラクチャーを使用して当社が要求する形式で、データおよび報告書を提出する必要があります。さらに、サプライヤーは、そのような鉱物の供給源を特定するために、サブサプライヤーに同様の情報を要求し、その調査結果を当社に提供する必要がある場合があります。
Driving Integrity
Know it. Speak it. Live it.
- サプライヤーは、サプライヤーに適用される法律を理解し、その法律の文書と精神に従う必要があります
- サプライヤーは、競争を制限するために競合他社と共謀してはなりません
- サプライヤーは、政府職員に賄賂を提供することを厳格に禁じられています
- サプライヤーは、制裁と輸出管理法に違反してはなりません
- サプライヤーは、使用される特定の鉱物の供給源の特定についてMagna社と協力する必要があります
職場における誠実性を高める
公正性、包括性、安全性、およびサステナビリティは、当社が当社の事業において達成を追求する価値観です。サプライヤーに対しても同様のことが期待されます。
倫理的労働基準と人権の尊重
Magna社は、適用されるすべての労働、雇用および人権に関する法律の遵守を約束し、サプライヤーにも同じ約束を要求しています。
Magnaはすべての労働者の倫理的な待遇に尽力しており、国際労働機関(ILO)の基本条約と国連(UN)の世界人権宣言に沿った労働・雇用基準を遵守しています。当社はすべてのサプライヤーに対し、すべての労働者の固有の尊厳と尊重を認識する同等の基準を設けることを要求しています。
公正な勤務条件に関する責任
当社のサプライヤーは、最低賃金、手当、残業、勤務時間、休憩時間、休暇、および法的に要求される休暇を含む(ただしこれらに限定されない)雇用基準に関する適用法に従う必要があります。サプライヤーは、労働者に適切なワークライフバランスを提供する安全かつ人道的な勤務条件を提供する必要があります。
強制労働および児童労働の禁止
当社のサプライヤーは強制労働を課することは決して許されません。すべての雇用は、現代の奴隷制、移動または人身の自由の制限、役身折酬に関与してはならず、自発的かつ自由に選択されたものでなければなりません。サプライヤーは、適用される法律および ILO 基準によって定義されているとおり、参加者の教養の向上に明らかな利益をもたらす政府認可の訓練や実習プログラムの一部でない限り、未成年者の労働を利用することも禁止されています。
結成の自由
また、サプライヤーは地域の法律に従って、すべての労働者が組合または労使協議会に加入するかどうかなど、結成および集会の問題に関する個人的な選択を行使する権利を有することを認識し、従業員の結成の自由および/または結成しない自由を尊重する必要があります。
ハラスメントと差別
Magna の方針は、適用される人権法の要件と一致しています。当社は、サプライヤーが法律で保護されている個人的特徴に反するあらゆる形態のハラスメントや差別を禁止し、これらの問題に積極的に対処し、是正するための強固なトレーニング、苦情、調査手順を開発することを期待します。
公正で差別的ではない報酬
同様に、当社は、すべての従業員に対する差別的ではない待遇を確保する公正な報酬制度を採用する一方で、適用される最低賃金法を満たすか、またはそれを上回る、基本的な生活ニーズを満たすことができる合理的な生活水準を従業員に提供することをサプライヤーに期待します。報酬プログラムは、法律で保護されている個人的特徴を考慮することなく、客観的かつ競争的な基準に基づくものでなければなりません。
責任ある警備業務実行
Magna は、従業員と財産を保護する目的で警備関連業務を実施しています。当社は、従業員の安全と個人の権利を尊重し、促進し、保護することを目的とした責任ある警備業務実行において、適用される ILO基準およびグローバル・サプライチェーン法を認識し、遵守しています。
Magna 社は、適用されるすべての人権法の遵守を約束し、サプライヤーにも同じ約束を要求しています。
Magnaのサプライヤー行動倫理規範に対する違反の可能性を報告するには、 magnahotline.com にアクセスしてください
多様性と包摂性
世界各地で施設や事業を展開する Magna は、多種多様な人々や文化と関わっています。当社では、多様性は当社の⼤きな力の源であると考えています。年齢、性別、人種、⺠族背景、肌の色、身体的特徴、国籍や出身国、言語の違い、宗教、性的指向や性自認、家族構成や婚姻状況、身体的、精神的、発達的能力、社会経済的状況、および法律で保護されているその他の個人的特徴に基づいた職場でのハラスメントや差別を禁止することを、当社がサプライヤーに期待するのはそのためです。
サプライヤーの多様性を高めることが、当社の視野を広げ、より多くの解決策とより⼤きな成功につながると信じています。Magnaは、すべてのサプライヤーが多様性と包摂性の推進に参加することを奨励します。この取り組みを支援するため、サプライヤーは、多様性と包摂性のプログラム、取り組み、実績に関連する要求された情報を共有する必要があります。これらの情報の収集は、Magnaが直接、またはMagnaに代わって第三者が行います。また、サプライヤーはこのトピックに関する調査や監査に回答する必要があります。
Driving Integrity
Know it. Speak it. Live it.
- サプライヤーは従業員の権利を尊重する必要があります。特に、強制労働や児童労働の使用を避ける必要があります。
- サプライヤーは、適用される雇用基準法に則り、公正で差別的でない労働条件を確立する必要があります。
- サプライヤーは職場のハラスメントや不適切な差別を禁止する一方で、これらの問題を改善するために設計されたコンプライアンスに準拠した手順を提供することが期待されます。
- サプライヤーは従業員に対して安全で健康的な職場を維持する必要があります。
健康と安全
当社のサプライヤーは、適用されるすべての健康および安全に関する法律を遵守する必要があります。これには、従業員のための個人用の保護具を使用して安全で健康的な職場を維持し、医療処置が必要な傷病に対処する手順を定める義務が含まれます。Magnaは、サプライヤーがISO 45001 労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際規格、またはその後継となる規格に準拠することを奨励します。
環境に対する責任
当社は環境への責任を負っています。当社は、サプライヤーが適用可能な環境法および規制を満たしあるいはそれを上回り、環境への影響を最小化することを約束することを期待しています。
また、サプライヤーは、自社の事業活動が環境に及ぼす影響を定期的に評価・監視し、資源(エネルギーや水を含む)の使用を管理・削減し、廃棄物や排出物を最小限に抑え、製品ライフサイクルの各段階で材料をリサイクルし、設計と革新を通じて環境への影響を低減する必要があります。
当社は、ISO14001環境マネジメントシステムおよびISO50001環境マネジメントシステム(または後継となる基準)の認証取得を奨励します。サプライヤーの材料に含まれると予想される物質はREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限)およびTSCA(有害物質規制法)など、すべての化学物質要件に準拠する必要がありま
持続可能性と脱炭素化
Magnaは、低炭素サプライチェーンの開発を目指し、サプライチェーンにおける透明性と社会的責任を高めることで、持続可能な未来を実現しようとしています。当社のサプライヤーはこの取り組みに参加し、サプライチェーンのあらゆるレベルを通じて透明性とデューデリジェンスの向上に貢献することが期待されています。
この取り組みは、脱炭素化と省エネルギー、廃棄物最小化、水の消費と水質悪化の最小化、土地保護と森林保全、種の管理と生物多様性、先住⺠の権利の尊重、土地の強制接収/不法立ち退きの禁止を含む(ただし、これらに限定されない)分野におけるMagnaの優先事項と活動に一致するものです。
Magnaは、すべてのサプライヤーが二酸化炭素排出量の削減に参加することを奨励しています。この取り組みを支援するため、サプライヤーは自社の二酸化炭素排出量および自社のサプライチェーンの二酸化炭素排出量に関連する要求データを共有する必要があります。これらのデータはMagnaが直接、またはMagnaに代わって第三者が収集します。また、サプライヤーはこのトピックに関する調査や監査に回答する必要があります。
サプライヤーも脱炭素化のグライドパスを確立し、その目標と全体的な戦略をMagnaと共有することが期待されています。これらのプログラムとロードマップは、我々が一丸となって目標に向かって前進し、関連するリスクを削減し、ステークホルダーの要求に応えていることを保証します。
行動の誠実性を高める
当社の従業員は、日々の行動を通して誠実さを実証する必要があります。また、何者かが当社の倫理基準を遵守していない可能性がある状況に気付いた場合は、これを指摘する必要があります。当社のサプライヤーは、この規範への違反を知った場合、同様の対応をする必要があります。
利益相反
当社のビジネスパートナーとの関係が、誠実かつ健全なビジネス判断に基づくようにするために、従業 員は利益相反を速やかに報告する必要があります。同様に、取引先に利益をもたらす可能性のあるビジ ネス上の決定を下したり、決定に影響を与える可能性のあるMagna社の従業員とサプライヤーが、家族 関係や個人的な親しい関係にある場合、当社はサプライヤーに速やかに当社に連絡することを要求して います。
Magna社の情報と知的財産の保護
Magnaまたは当社の事業パートナー(Magnaの顧客を含む)は、供給事業者であるサプライヤーに知的財産、機密情報または個人情報(以下「情報」)を提供したり、渡したりすることがあります。
サプライヤーは、適切な業務目的に関連して正当な「知る必要性」があり、開示前に適切な機密保持契約が結ばれている場合を除き、MagnaまたはMagnaの顧客、従業員、事業パートナーに属する情報を守秘し、いかなる人物(Magnaの他の従業員を含む)、企業、組織にも開示してはなりません。さらに、当社のサプライヤー、サプライヤーの従業員およびサプライヤーは、適用される法律およびMagnaとの契約上の合意に従って情報を取り扱い、処理する必要があります。
サプライヤーは、そのような情報の入手および維持に関して、次のような適切な安全および物理的セキュリティ保護手続きを維持し、実施する必要があることに同意するものとします。
- 少なくとも、そのような情報を扱う際の業界標準と同等の手続き
- 過失によるまたは不正な、情報の破棄、喪失、改変もしくは無許可での開示または入手に対し、合理的に適切な技術的および組織的な保護を確保できる手続き
さらに、サプライヤーは決して、当該情報を売ったり、Magnaの同意なしに開示したりしてはなりません。サプライヤーは、情報を製品およびサービスまたはそのいずれかをMagnaに提供する目的でのみ使用すること、取引関係の終了時(または当該情報が不要になった時)には、当該情報を直ちに返却または破棄することを約束するものとします。詳細につきましては、Magnaとの契約の基本条件ならびに署名済みの秘密保持契約書をご参照ください。
Magna、当社従業員または事業パートナー(顧客を含む)の機密情報または個人情報が開示されたこと、またはMagna の知的財産権が侵害されていることに気づいた場合は、直ちにMagnaの一次連絡窓口に連絡する必要が あります。
コミュニケーションの誠実性を高める
Magnaのサプライヤーとして、本規範に記載された公正さと誠実さの価値の維持にご協力くださいますようお願い申しあげます。特に、この規範の特定の項目を侵害することは、当社が事業を営む管轄区域の法律に対する違反となることに注意してください。Magnaは、サプライヤーによる法律違反を容認しません。
懸念の報告と報復の放棄
当社は、サプライヤーが手順を踏んで、従業員にこの規範を理解させ、その要件を遵守させることを求めています。サプライヤー自身またはMagnaの従業員が(Magnaのための業務の遂行において)法律または本規範に違反したことを知った場合、サプライヤーは当社にその旨を速やかに報告することを求めています。
一次連絡窓口であるMagnaの従業員、magna.comに記載されたMagna社のコンプライアンスチームの メンバー、または magnahotline.com でアクセス可能なMagnaの通報専用回線を使用して、いつでも報告することができます。(法的に認められている場合)ホットラインへの報告はほとんどの国において匿名にすることができます。
状況によって、Magnaは、是正措置が実施されるまでサプライヤーとの取引を中断する、またはサプライヤーとの関係を終了するなど、サプライヤーがこの規範に対する遵守違反を是正するための一連の措置を講じることがあります。
サプライヤーリスク管理部門からの要請
サプライヤーは、Magnaのサプライヤーリスク管理(VRM)チーム(またはその代理を務める第三者)から、サプライヤーの事業に関する情報(企業経営、サプライチェーン、労働条件と人権、原材料の責任ある調達、財務実績、サイバーセキュリティなどに関する情報)を求められることがあります。サプライヤーは、当社のそのような求めに対し、速やかかつ全面的に対応することが 求められます。貴社の対応により、当社が定める合理的な期間内に完了する是正措置計画を実施するよう求められる場合があります。
他の要件との矛盾
本規範の要件がMagnaのグローバルサプライヤーの要件またはMagnaのサプライヤーに対するその他の要件(たとえば、貴社とMagna間で締結した同意書に定められた要件)と矛盾する場合は、本文書の要件が優先されます。
Driving Integrity
Know it. Speak it. Live it.
- サプライヤーの従業員は、この規範に精通し、この条項を遵守する必要があります。
- 当社のサプライヤーは、この規範または法律に対する違反を知った場合、報告する必要があります。
- サプライヤーは、コンプライアンスの誠実性の問題を提起した従業員に対する報復を禁じられています。
法令コンプライアンス
専門家の支援
このサプライヤー行動倫理規範の要件について不明な点があれば、Magnaの一次連絡窓口までお問い合わせください。あるいは、Magnaの倫理および法令のコンプライアンス担当部門にお問い合せいただくこともできます。
Effective Date: January 1, 2017
Last Reviewed: April 3, 2024
Next Review Date: Q2, 2027
Issued by: Ethics and Legal Compliance
Approved by: Magna Compliance Council
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