当社の事業
機密情報の使用
当社や顧客、サプライヤーに関する企業秘密、機密情報および当社が所有する知的財産は、当社の事業にとって他の資産と同様に貴重なものであり、私たちはこれを保護する義務があります。 当社のInformation Marking and Handling Policyでは、さまざまなレベルの機密性について、レベル別の情報の保存、コピー、流通、送信、破棄方法に関する独自のルールを定めています。機密情報は、法令や認められた業務目的で必要とされる場合を除き、Magna社外に開示してはならず、「知る必要がある」人にのみに内部で共有する必要があります。
Q
当社の機密情報を保護するために何をすればよいでしょうか。
当社の機密情報を保護するためにできることは数多くあります。 機密記録や機密情報を扱う際は細心の注意を払い、出張時やビジネスイベントのときなどは特に、電子機器から目を離さないようにしてください。また、人の多いエレベーター内や航空機内など、公共の場でMagnaのビジネスについて話すことも避けてください。 さらに、MagNETで公開されている情報ガバナンスの方針とガイドラインについて熟知しておく必要があります。
投資と会社の機会
私たちは、個人の利益とMagnaの利益が相反する状況や、そのような印象を与える状況を避ける必要があります。 例えば、職務上またはMagnaの財産や情報を利用してビジネス機会を見つけた場合、個人的利益のためにこういった機会を利用してはなりません。 また、個人的利益のためにMagnaの資源を利用すべきではありません。 Magnaと競合するような活動に関与することもできません。
Q
エンジニアリング部門で働いています。仕事の過程で、当社自動車の顧客が興味を示しそうな新しいトランスミッションの設計を考案しました。自分で考えた設計なので、自分で直接、顧客に売り込んでもよいでしょうか。
いいえ。そのような行為は本規範に違反します。 職務の中で生み出されたあらゆる知的財産はMagnaに帰属します。また、従業員がMagna在職中に会社のリソースを利用して開発した設計は、Magnaに貴重なビジネス機会を提供するものです。 個人的な利益のために、Magnaの許可を得ずにこういった状況を利用するべきではありません。
私は、新しい部門の開設を監督しており、その場所を2つの国のうちどちらにしようかと考えています。片方の国に部門を開設すれば、（私を含む）上級社員に個人的な税制優遇措置がとられることになっています。どうすればよいでしょうか。
個人的な税制優遇の適格性は、 利益相反を生じさせることになります。 私たちは、個人的な利益につながるような決定をMagnaのために行うべきではありません。 部門開設を決定する前に、「利益相反に係る指針」に従ってこの相反を開示し、経営陣の指示を待ちます。
私的取引・親族や友人とのやりとり
個人的な利益や人間関係によって職務が妨げられることがあってはなりません。 したがって、 親族や親しい友人を監督したり、彼らと直接の報告関係にあったり、彼らの業績評価や報酬に実質的な影響を与えることは不適切です。 また、 親族や親しい友人との間、または自身や 親族や親しい友人が多大な利害関係を有する企業や団体との間に、採用、評価、資金提供、契約、その他の業務関係を持つ職務に就くことも不適切です。
そのような職務、または 親族や親しい友人の利害、あるいは自身や 親族や親しい友人が別の企業や団体に有する多大な利害関係によって、職務上の決定が影響を受けたり、影響を受けると見なされたりする可能性がある場合は、 「利益相反に係る指針」に従ってこういった状況を公開する必要があります。 そして、すべての取引および決定を公正で透明性の高いものにするために、あらゆるプロセスに準拠する必要もあります。
Q
購買部門の購買担当者です。 最近、妻が当社のサプライヤーの営業部長に採用されました。これは 利益相反になりますか。
はい。 奥様の新しい職務は、あなたの業務上の判断に影響を及ぼしたり、周囲にそのような印象を与えたりする可能性があります この相反は、当社の「利益相反に係る指針」に従って公開する必要があります。 それによって、管理者は状況を判断し、相反を管理するための的確な措置を講じることができます。そうすることはMagnaを助けることになり、あなたとあなたの妻が不正行為を疑われるのを防ぎます。
副業
Magnaの成功のために、私たちは常勤で働き、就業時間中は仕事に集中しなければなりません。 したがって、Magnaにおける職務に注ぐべき時間と集中力が減ずる副業に従事してはなりません。
「利益相反に係る指針」に従って公開済みであり、上司と話し合い、必要な許可を得ない限り、Magnaと利益が相反する、あるいはそういった相反の印象を与える有給または無休の職に就くことは禁じられています。
贈答品と接待
当社とあらゆるビジネスパートナーの関係は、誠実性と的確なビジネス判断に基づくものでなければなりません。 したがって、贈答品や接待（その金銭的価値に関わらず）を提供したり受け取ったりする場合は、当社の公正な取引およびMagnaの利益となる意志決定の約束に反したり、反すると見なされたりしないように注意を払うことが必要です。
当社と顧客またはサプライヤーの取引関係において、ビジネス上の贈答品や接待の授受は、それが妥当であり、発生頻度が低く、適度な価値である場合に限り、許可されます。 また、私たちが提供する贈答品や接待はすべて、経費報告書およびMagnaの帳簿に正確かつ透明に記録する必要もあります。
法的リスクの増大により、公務員への対応には特別な注意が必要です。 政府職員に贈答品や接待を提供するには、書面の許可が必要です。 必要な承認、および贈答品や接待に関するその他の情報については、贈答品・接待に係る指針を参照してください。
Q
当社のサプライヤーから、私のひいきのチームの試合を観戦するための航空券と宿泊提供の申し出がありました。 問題ないでしょうか。
私たちのビジネス判断は、常にMagnaの最大利益にのみ基づいて行われなければなりません。 そのような高価な贈答品を受け取ることは、将来、そのサプライヤーに有利な業務委託決定を行う印象を与えるおそれがあります。 ビジネス上の贈答品や接待を受けることは、それが妥当であり、発生頻度が低く、適度な価値である場合に限り、許可されます。 自信がない場合は、法務またはコンプライアンスに確認してください。
この何年か私の部門の環境監査を担当している政府の監査員に、来月お子さんが誕生する予定です。 お祝いにウイスキーを贈りたいと思っています。これは許可されるでしょうか。
政府職員に贈答品や接待を提供するには、贈答品・接待に係る指針に従って細心の注意と事前承認が必要です。 詳細については、法務またはコンプライアンスに相談してください。
その他のリソース
行動倫理規範に関する疑問や詳細については、法務またはMagnaのEthics & Legal Complianceチームのメンバーにお問い合わせください。 コンプライアンスチームのメンバー一覧は、magna.comまたはMagNETの「Ethics & Legal Compliance」ページに記載されています。